
「年齢のせいだから仕方ない」
「軟骨がすり減っているから、もう良くならない」
変形性膝関節症と言われてから、そんな説明で納得できないまま過ごしていませんか。
湿布や痛み止めでその場はしのげる。
マッサージを受けた日は楽になる。
でも数日たつとまた元に戻る——この繰り返しを何年も続けている方は少なくありません。
この記事では、「なぜ膝の痛みが続くのか」「なぜ一時的に楽になっても戻るのか」という原因の構造を、専門用語を使わずに解説します。
読み終えたとき、ご自身の膝で何が起きているのか、今後どう向き合えばよいのかの見通しが持てるはずです。
そもそも変形性膝関節症とは?膝の中で起きていること
膝は、太ももの骨(大腿骨)とすねの骨(脛骨)が向き合ってできた関節です。
骨と骨の間には、クッションの役割をする軟骨があります。
このクッションが、長年の使い方によって少しずつ薄くなり、骨同士の間隔が狭くなっていく状態が、一般的に変形性膝関節症と呼ばれるものです。進行すると関節のふちに骨の出っ張り(骨棘)ができたり、水がたまったりすることもあります。
ここまでは、病院でもよく説明される内容だと思います。
では、こう考えたことはありませんか。
「同じくらい軟骨がすり減っているのに、痛む人と痛まない人がいるのはなぜか」
実は、レントゲン画像上の変形の程度と、実際に感じる痛みの強さは必ずしも一致しないことが知られています。
画像では進行しているのに日常生活をほとんど問題なく送っている方もいれば、変形は軽度なのに歩くのがつらいという方もいます。
つまり、膝の痛みをつくっているのは軟骨の状態だけではないということです。
ここが「なぜ自分の膝は痛いままなのか」を考えるうえで、もっとも大切な出発点になります。
なぜ痛みが続くのか?膝に負担を集めている3つの原因
軟骨そのものは、一度薄くなると自然に元の厚みに戻りにくい組織です。
だからこそ「年齢だから仕方ない」と言われてしまう。
しかし、膝に負担を集めている要因は、年齢とは別のところにあります。主に次の3つです。
① 膝まわりの筋肉のこわばり
太ももの前(大腿四頭筋)、裏(ハムストリングス)、ふくらはぎ、お皿の周囲の組織が硬くなると、膝の曲げ伸ばしがスムーズにいかなくなります。
動かしにくい → 動かさない → さらに硬くなる → ますます動かしにくい。
この悪循環に入ると、少し動いただけで関節に負担がかかるようになります。
② 股関節と足首の動きの低下
膝は、上の股関節と下の足首に挟まれた関節です。
歩くとき、体にかかる衝撃は本来この3つで分散されます。
ところが股関節や足首の動きが落ちると、吸収しきれなかった負担が中間にある膝に集中します。
膝だけをケアしても楽になりにくい理由のひとつが、ここにあります。
③ 体重のかけ方のクセ
立ち方、歩き方、座り方によって、膝の内側ばかりに体重が乗っているケースがあります。
いわゆるO脚傾向の方は、同じ場所に負担が集中し続けやすい状態です。
加えて、「痛いほうをかばう」という自然な反応も、反対側の膝や腰に新たな負担を生むことがあります。
「もんでもらって終わり」では戻ってしまう理由
痛いところをゆるめると、その場は確かに軽くなります。
血流が改善し、筋肉の緊張がほどけるためです。
それ自体は決して間違いではありません。
ただ、ここで考えてみてください。
負担を集めている原因(股関節・足首の動き、体重のかけ方)がそのままなら、日常生活を送るうちに同じ状態に戻っていくのは自然なことです。
これが「一時的に楽になる → また痛くなる」を何年も繰り返してきた理由です。
あなたの体が悪いわけでも、努力が足りなかったわけでもありません。
逆に言えば、進め方は見えてきます。
・痛みが出ている場所へのアプローチ(今のつらさを和らげる)
・負担を集めている原因へのアプローチ(戻りにくい状態をつくる)
この両輪で進めることが、再発しにくい膝づくりの基本的な考え方です。
どちらか片方だけでは、長期的な変化にはつながりにくくなります。
ご自宅でできるセルフケアと、無理をしてはいけない目安
すでにストレッチや体操を続けている方も多いと思います。
その習慣は、膝にとって大切な土台です。続けてこられたこと自体に意味があります。
そのうえで、負担の少ない範囲で取り入れやすいものをご紹介します。
・椅子に座って膝をゆっくり伸ばし、5秒キープ(左右10回ずつ)
・太ももの前と裏を、痛みのない範囲でやさしく伸ばす
・足首をゆっくり大きく回す(膝の負担分散につながります)
・歩くときは「足裏全体で着く」意識を持つ
やめておいたほうがよい目安
・痛みをこらえてまで行う
・腫れている、熱を持っている日に無理に動かす
・回数や強さを急に増やす
痛みをこらえて動かすことは、膝にとってプラスにはなりません。
つらい日はしっかり休ませてください。
セルフケアだけでは変化が出にくいと感じている場合、それは努力不足ではなく、「ご自身の膝でどこが原因になっているか」がまだ分かっていないだけかもしれません。
自分の膝の状態を知ることから始めましょう
同じ「変形性膝関節症」という名前でも、
・筋肉のこわばりが主な要因の方
・股関節・足首の動きの低下が影響している方
・体重のかけ方のクセが大きい方
では、取り組む順番も内容も変わってきます。
だからこそ、施術の前に検査と説明の時間を設けることが大切だと考えています。
ご自身の膝で何が起きているのかを理解し、納得されたうえで進めていく。半信半疑のまま受けた施術は、続けるモチベーションにもつながりにくいからです。
まとめ
最後に、この記事のポイントを整理します。
① 痛みの強さと軟骨の減り方は、必ずしも一致しない
「年齢だから仕方ない」で終わらせなくてよい部分があります。
② 膝に負担を集めているのは「筋肉のこわばり」「股関節・足首の動き」「体重のかけ方」
膝だけを見ていても戻りやすい理由が、ここにあります。
③ 原因が分かれば、進め方が決まる
まずはご自身の膝の状態を知ることから始まります。
長年つき合ってきた膝の痛みは、「もう仕方ない」とあきらめる前に、なぜ続いているのかを一度整理してみる価値があります。
原因が見えれば、これからの向き合い方も変わってきます。
大分市で膝の痛みにお悩みの方は、松岡整骨院までお気軽にご相談ください。
検査とご説明の時間をしっかりとり、ご納得いただいたうえで進めてまいります。
「こんな程度で相談していいのかな」と迷われている段階でも構いません。まずはお話をお聞かせください。
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